不貞行為とはなにか？
不貞行為の証拠には
どんなものがあるか？

夫（妻）が不倫しているかもしれない
不倫の証拠はどうやって集めたらいいの？

夫や妻が不倫しているなら慰謝料請求や離婚請求できる可能性があります。ただしそのためには「不貞の証拠」が必要です。
以下では「不貞行為」とは何か、また不貞行為の証拠になるものとその集め方を解説します。

1．不貞行為とは

法律上、「不倫」や「浮気」のことを「不貞行為」と言います。
ただ「不貞行為」という場合、一般の不倫や浮気とは少し異なる意味合いがあります。

不貞行為は「配偶者のある人が、配偶者以外の人と肉体関係をもつこと」です。つまり、「結婚していること」と「男女の性関係があること」が要件となります。
不貞行為の「結婚」には法律婚だけではなく事実婚（内縁関係）も含まれますが、恋人や同棲関係は含まれません。また男女の性関係があることが必要なので、デートしているだけ、キスをしたという程度では「不貞」になりません。

2．不貞行為の証拠

不貞行為は「肉体関係をともなうもの」ですから、夫や妻が不貞行為をしたときに慰謝料請求するには、「肉体関係をもっていることの証拠」が必要です。
具体的には以下のようなものを集めましょう。

SNSやブログの記録
最近では、Twitterなどの各種のSNSで連絡を取り合ったり私生活を公開していたりする人が多いです。こうしたものから不倫を窺わせる記載が見つかる可能性があります。怪しい文章や写真を発見したらプリントアウトしておきましょう。
スマホやPCのメール
メールで不倫相手と連絡を取り合っている場合も多いです。なるべく肉体関係に直接つながりそうなもの(旅行や宿泊に関するものなど)を集めましょう。
GPSデータ
夫（妻）の車にGPSデータを仕込んだりスマホのGPSの記録を確認したりすると、相手の行動が判明して、不貞の立証につながるケースがあります。
通話明細書
携帯電話の通話明細を取り寄せると、夜中に長時間電話しているなど、不貞を窺わせる内容を発見できるケースがあります。
写真や動画
性的な写真や動画が見つかると、不貞の立証に直接つながります。
日記やスケジュールの記録
デジタルでもアナログでも、相手が日記やスケジュール帳をつけている場合、不貞相手との予定が書き込まれていて不貞の証拠になる可能性があります。
交通ICカードの記録
相手が交通ICカードを使って不貞相手の家に通っている場合などには、交通ICカードの記録をたどることによって不貞を証明できるケースがあります。
探偵の調査報告書
探偵事務所に依頼して、不貞の現場を押さえてもらったら調査報告書が不貞の証拠となります。